先を急いだ甲斐あって、ほんの5秒で視界が開けた場所に着いてしまった。
しかし、想像を絶する(ある意味)高さから流れ落ちる滝が私の行く手を阻んでいた。私はなぜかこれを「ガルシアの滝」と命名し、ひょいとまたいで再び先を急いだのだった、急ぐ必要もないのに。


 



 
あらためて辺りを見回すと、あろうことか、そこには作業小屋らしき建造物が、そして・、コマツナ、ほうれん草、大根etc・・・・。それにしても、ずいぶんと色々作っているものだ。どうやら先ほどの洞窟の住人の仕業らしいが、残念ながらそれがビッグフットである可能性は消え去った。なぜなら、ビッグフットにしては、かなり文化が発展しすぎている感があるし、いずれにせよ、あまりにもシャツが小さすぎる。



こうして、今回の微冒険での発見に満足しつつ帰途に着いた私だったが、ひとつだけさっきから引っかかっていたことがあった。それは、なぜここが「夫婦池」と呼ばれているのだろう? ということだ。その昔、夫婦揃ってポーカー賭博かなんかで借金でも作って、二人一緒に身を投げたとか、そういうことなのか・・・・などと思いを巡らしていたところ、なんと横道を発見! 前方からの光は、そこから先に広い空間が広がっていることを示している。もしかして!?




最終章へ続く