まさに想像通り、そこにはもう一つの水たまり、もとい、湖(気分的には池から湖に昇格)が存在していたのであった。そう、二で一つ。だからこそ「夫婦」と呼ばれていたのである。しかし、昔は一つだったものが二つに・・・・ひょっとして離婚でもした? |
いやはや、そういうことだったか。
この驚愕の新事実に満足をおぼえながら、今度こそ帰途に着こうと思った瞬間であった。 「ギャオ〜!」 突然、ジャングルの中から獣の鳴き声がしたかと思うと、獰猛なベンガル虎が目の前に姿を現し、攻撃の姿勢をとって私を威嚇し始めた。このまま私はやつの昼飯になってしまうのか!! |
爪と牙をむき出しにしながら飛びかかってきたヤツとの死闘が始まった!
ヤツの攻撃力はすさまじく、あやうく手首をもぎとられそうになりながらも、首をぐにぐにしてあげると、なぜか喜び、私はついに獰猛なベンガル虎を手なづけることに成功したのだった。 |
あ、よく見ると模様がおんなじ! 顔も似てるし!
私は不意に、こないだ、狂暴な自動車との戦いに破れて死んでいった我が家のベンガル虎を思い出し、旅の疲れも手伝ってか、ほんのちょっびり涙がこぼれた。 |
こうして、幾多の困難に見舞われながらも、今回の旅からは無事生還することができた。
自分の強運にはまったく驚かされるばかりだが、次の微冒険もそうだという保証はどこにもない。それでも私は挑戦をやめるつもりはない。 なぜなら、私は生まれついての微冒険家だからである・・・・。 |