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        メールマガジン:カンバセイション・ピース
                             vol.10 2003.12.31
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                                  はじめに
                                 
年末の鎌倉の街の中は、すごくにぎやかで生き生きしてます。
きっとお正月のお飾りのせいじゃないかと思うんだけど
ここは神社やお寺が多いから昔ながらのお飾りの風習が残っているみたいなんだよね。
先日、明王院という古いお寺のお餅つきがあって行ってきたんだけど、
まず初めに、茅葺きや屋根の本堂で観音経と般若心経を読むのね。
それから、護摩をたくの。それで、ようやくお餅つきだったんだけど、
なんか、このごろ、こういうことをおもしろく感じるようになってきちゃった。
あ、よく考えたら、昔から好きでした。

今年ももうちょっとだけど、みなさん、いろいろありがとう。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
にこにこ笑顔のいい年になりますように!!

◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆もくじ◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆
    
  ●連載『引用集』第3回 引用ナシ 保坂和志
  ●連載:「ねこちゃん話・『副丸登場』 vol.02」  まゆ子
  ●連載:「ミニラボ」vol.04:ミワノ
  ●連載:「そらめめ」  くま
  ●連載:極楽月記 vol03 「どれ見りゃいいんだ! 格闘技!!」がぶん@@
  ●連載:<ひなたBOOKの栞> BOOK11:けいと 
      マックスとモーリッツ(ドイツの絵本)
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●連載『引用集』第3回 引用ナシ 保坂和志

 すいません。今回は引用のない『引用集』です。

 本当は、『失われたときを求めて』の音楽の描写を全文(約5ページくらい)引用
 するか、ハンゼンベルクの『部分と全体』か何かから引用するか、迷ったりもして
 たんですが、もう全然時間がなくて、どうしてもこうも日々是時間がないのか、考
 えたりもして、唯一やったことは隣の、世田谷には珍しい広大な空き地のシュロの
 葉が生い茂っているのを、「高枝切り鋏」で切ったり、隣の空き地に入って、木に
 上って直径15センチの枝を30分かかってのこぎりを引いたりした、それだけな
 んだけど、いま思えば、それだけでも見っけもん。

 というわけで、今日も1日いろいろ用事をして、「やれやれ」と思って、家に帰っ
 たら、笠智衆さんちの嫁さんの笠智子さんから電話が入ってて、

「いま、菅さんと“日の丸軒”にいるから、来い」

 って言うわけ。

 で、やっぱり油断してると、つい、「いいよ」って、言っちゃうじゃん。

 そういうわけで、今夜は民主党の党首(だったっけ?)の菅直人と飲んできて、菅
 さんの前で、田中康夫の真似して大受けで帰ってきたところ。で、いま一所懸命こ
 れを書いてます。あしたは家の2年ぶりの大そうじをします。去年もちょっとはし
 たけど、私は大そうじがけっこう大好きなので、します。それなりに。もう、酔っ
 てるから、よくわかりません。近況は、「新潮」新年号から『小説をめぐって』と
 いう連載を始めました。これは理想を言えば、30年つづけたい。それは無理とし
 ても最低でも10年はつづけます。第2回はもうとっくに書き終えて、2回目はほ
 とんど小津安二郎の話なんだけど、それもやっぱり小説の話です。読めばわかる。
来年は夏ころから「文学界」で、小説の連載をはじめるかもしれませんが、本音をい
うとしたくない。おかげさまで、『かきあぐ』がベストセラーなので、来年は本当は
働く必要ないのに、ちょっと油断した隙にうっかり「オッケー」とか言ってんだよね。
でさあ、すげえ面白いのは、「すばる」って文芸誌があるじゃん。その2月号で小説
家の森敦の養女が森敦の話を書いてるの。で、それに小島信夫とか出てくるの。それ
の話を読むと、きっとたいていみんな不愉快になると思うんだけど、あの話はたぶん
全部ほんと。それは私と小島信夫だけが知ってます。何故かというと、私にとっての
樫村晴香が、小島信夫にとっての森敦なのよ。で、そういう話を聞いてもたいていみ
んな言います。「そんな理屈ばっか言ってて何も書かない人より、実際に書いた保坂
さんの方が偉い」って、でも、書いた本人だけが知ってます。実際に何かするなんて、
結局肉体労働よ。肉体を使わず肉体労働者に芥川賞とか谷崎賞とか取らせた人がいる。
それが樫村晴香であり、森敦なんです(樫村も森敦も、ふたりともちょうど芥川賞と
谷崎賞の両方をとる小説家を育てたんですよ)。だから小島さんも実際に書くのなん
てたいしたことじゃない、と思ってます。でもね、森敦の文学観は古くて名声に頼っ
てる。われわれの時代はもう文学賞なんてひとつも偉くないから、事態はもっと相対
化されてるわけ。森敦も旧制中学のときに数学を極めようとしたんだって。で、彼が
数学の本質的な矛盾に気付いたときにゲーデルがそれを指摘しちゃったんだって。そ
れもまた樫村にすごく似てて樫村も10年前から5年前くらいまで神経言語学ですべ
て解析しようとしたもんね。でも、こないだ5年9ヵ月ぶりに豊橋で会って4時間話
したとき、樫村はもう自然科学はやめて小説に本腰入れてるみたいでした。で、この
小説はすごい!! これはもうびっくり!! どうびっくりかは、いずれまた書きま
す。この構想は誰にしゃべっても、絶対に誰もそんなこと書けない。世の中ってさあ、
本当に早い者勝ちと、全然違う圧倒的なことを考えることのできる人がいるんだなあ。

 そういうわけで、みんなさん良いお年を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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●連載:「ねこちゃん話・『副丸登場』 vol.02」  まゆ子
   こちらからどうぞ
       ↓
http://www.k-hosaka.com/nekobana/02/nekobana2.html

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●連載:「ミニラボ」vol.04  ミワノ
   こちらからどうぞ
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http://miwano.easter.ne.jp/mini-lab4.html

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●連載:「そらめめ」  くま
   こちらからどうぞ
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http://www.alles.or.jp/~takako9/sorameme031230/sorameme_top.html

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●連載:極楽月記 vol03「どれ見りゃいいんだ! 格闘技!!」 がぶん@@

昨日、ニュース見てて、「兄が弟をナタで切りつけ、現在逃走中! 尚、事件が起き
たのは居酒屋『ろくでなし』で……」と聞いて爆笑している時に、あっそうだ、そう
いえばメルマガ出すことすっかり忘れてた、メルマガもまともに出せないろくでなし!
 とか陰口叩かれたらどうしよう、と思いました。
それにしても、な〜んにも用意してないし、今月はインパクトのある出来事もなかっ
たし、いや、とん汁でポンッ!はそれなりの出来事だったんだけど既に発表しちゃっ
たし、、この際だから今年を振り返ったりしとく?
今年は色々なことがあったなぁ、なんて今年の出来事を振り返ってみても、よく考え
れば去年だって色々あって一昨年だって色々あって(何一つ覚えてないけど)…とい
うわけで、常に色々あるのが人生だっていうことにいま気づいた。
でも、色々あるうちでもやっぱり今年は大きな色々があった年になったかもしれない。
あんまりみんなが経験することじゃない差し押さえや強制執行での立ち退き、おまけ
に放火(らしい)されて全焼、なんてことが起こるんだから、ボクの人生もまんざら
捨てたものじゃある。
他に何があったかな、いやぁ、色々あったはずなんだけど、ほんと思い出せない。や
っぱりあんまりにも印象が強すぎたんですかね、引っ越しと火事。
では、振り返るのはやめて、○ちゃんのこと以外に、いまちょっと凝っていることに
話を変えよう。
週に一度、新しくできたスゥイングスタジアムというバッティングセンターに通って
いるのだ。ボク一人ではなく、マハロおやじやマハロの二軒隣にあるカイロプラティ
ックの先生、それに時々入れ代わる若干名を加えて。
そこはバッティングボックスが8つくらいあるんだけど、その他にも、筋肉番付風の
ピッチングのストラックアウトや、サーッカー、テニス、バスケットのストラックア
ウトもある。おまけに、卓球台も5台あって、それはそれは素晴らしい総合スポーツ
施設なのだ。
目的は来年春のデビューを目指す草野球チームの練習であ〜る。
ところがなぜか卓球を必ず最初にやることになってて、足腰のウォームアップとか言
っては、もうすっかり疲れ果てるまでやってしまう。だって一人黙々と汗を流す練習
より、みんなでわいわいゲームとしてやれる卓球のほうが結局のところ面白いんだよ。
決まってる野球のメンバーは今んところ、25才から54才までの約8名。
がぶん、マハロおやじ、カイロの先生、マハロのバイト君、パイロットおじさん、け
いと夫、ホサカ君、それにいきなり戦力外通告をされそうなオノ君(だって25才の
くせして女投げなんだもの)。
これを今初めて呼んでいるホサカ君、「え〜っ、オレもか?」なんて言ってちゃだめ
よ。この8名の中に既に組み込まれているんだから。で、セカンドかショートを守る
べし。
ま、草野球チームの構想は前からあって、口ばっかりだったんだけど、今回は違う。
ちゃんとやるよ。
とはいうものの、ここ十年以内での野球らしきもの経験はと言えば、情けないことに
たったの2回。
それも、ホサカ君と羽木公園でキャッチボールやったことと、これまたホサカ君と新
宿歌舞伎町の外れにあるバッティングセンターに行ったこと(どっちが先だったかは
忘れたが、おそらくホサカ君はちゃんと覚えていて、あれは確か○○年○月○日の…
とかいうのだ)。たったこれだけとは、とほほ。
羽木公園でキャッチボールやった時なんて、お互い野球なんてすごく久しぶりなもん
で、暴投合戦みたいなところからスタート。それでもしばらくやっているうちに次第
にコツを取り戻してきて、お互い「おーっ、あんがいタマ速いじゃん!」などと、い
い調子こいていたんだけど、ふっと横を見ると、野球チームのユニホームを来た小学
生高学年くらいの子供と、父親だかコーチだか分からないけど、キャッチャー役のお
やじが二人でキャッチボール始めて、しかもその子供の投げる球はオレ達より全然早
いしコントロールもいいときて、みるみるやる気が失せて、ふんっ、てなもんでやめ
てしまった。
それっきりもうグローブさえ触ったこともない。あ、未だにない。練習はバッティン
グだけなもんで。
昔、うちの会社に野球チームがあったものだから、我が家にはグローブ数個、バット、
キャッチャーミット、キャッチャーマスク、レガーズ、ベースセット、バックネット
などなど、それみんな揃ってたんだけど、結局、ぜ〜んぶ火事で燃えちゃいました。
もちろんまだ合同でちゃんと練習なんかしたことないわけだけど、来春の試合前には
一度は必ず集まって練習をする予定。その練習で打順と守備位置を決定しなきゃいけ
ないしね。で、チーム名はまだ決めてない。漢字で「極楽」っていうのもいいかなと
思ったりもして。
そうそう、それと凝ってると言えば、極楽荘の庭の改造も手がけていて、とりあえず
地面の部分をレンガ敷きにしようと、赤レンガを120個ばかり買ってきた。もちろ
ん買う前にがぶんが現況測量をして、面積を割り出した。意外なことにがぶん家は昔
測量屋さんだったんだぜ、ってほぼ関係ないけど、
けっこう正確に図面に起こしたつもり。それにただレンガ敷きにするだけじゃなく、
バーベキュー用のカマドとドラム間風呂用のカマドも同時に設置する予定。
そのドラム缶はがぶんがインターネットを通じて購入済。ごく普通のドラム缶屋さん
のHPに「ドラム缶風呂を作りたいんですけど…」というメールを出したら、ちゃん
と返事が来て「それならドラム缶風呂専用のドラム缶があります。長期間使うのなら
ステンレス製のオープンタイプドラム缶、24000円、一般タイプは鉄製で640
0円。どちらも防水塗装済」ということだったので、とりあえず一般用のやつを購入。
でも送料が2500円とけっこう高かった。それに、それが送られてきた時に自分一
人だったら庭まで運べるかどうか不安だな、と思っていたんだけど、実際に送られて
きてビックリ。「え〜、ドラム缶ってこんなに軽かったっけ?」と思うほど軽いのだ。
いやぁ、昔はもっと重かった! なんて、よく考えればドラム缶なんて持ったことな
いのに、なぜか、昔はすべてが優れてる(重いのが優れてる?)的な思いにかられて
しまった。
でもって、しかるべき場所に設置はしてみたものの、まだまだこれでは準備不足。ま
ず、ドラム缶風呂専用といっても、見ればごく普通のドラム缶ではないか。これじゃ、
下から火を焚いたら間違いなく足の裏がやけどしちゃう。で、スノコを買いにいった
んだけど、予想通り、ドラム缶風呂用の円形スノコなどどこにも売っていない。しか
たないのでごく普通の細長いスノコを購入。さて、これを円形に切り抜くのがちと苦
労だな、と思ってた矢先に、大家が頼んだらしい植木屋さんが庭の剪定にやってきて、
電ノコでぶっとい立ち木をバリバリと切り倒してるではないか。それでちょっと仲良
くなって、ドラム缶風呂に話題を持って行き「どうしよう」を連発していたら、「ま
ーるく線をつけて下さい。そうしたらボクがこれ(電ノコ)で切ってあげますから」
と、とても親切な申し出が…。そうして、あっという間に見事なまるいスノコが完成。
さあ、これでよい、と思ったんだけど、待てよ、このドラム缶には200リットルの
水が入るわけだけど、その水をどこから引くのよ、お風呂場しかないじゃん、だった
らホースが必要だよな。それと、一回使ったお湯をどうやって外に出したらいいの?
 洗面器でくみ出す? それともドラム缶そのものを傾ける? ん〜、そうじゃない、
 やっぱりホースを使って毛細管現象を利用して、でもそうするには最初は口で吸わ
 なくちゃいけない、しかもたいてい間違って最初は飲んじゃうし、しかもしかもそ
 れは誰かが中に入った使用済みのお湯なわけで、やだなそれ、とか色々考えた末に、
 とりあえずそれで行こうと思い、10メートルと4メートルのホースを新たに購入。
 これでよーし。あとは作るだけ、って誰が作るのかっていうと、もちろん隣のオノ
 君。野球は下手でもそういうことはさすがに上手い、はず。
それで、次の第2極楽荘のポンッ! シリーズ第2回大会は、
「ドラム缶風呂にどっポンッ!」に決定! 
サブタイトルは「カレーでも食べながら、ホサカ君、みんなの前で素っ裸になって最
初にドラム缶風呂に入るの巻」
(しょうがないな、やっぱり初入浴の栄誉はホサカ君に譲るとするか。というわけで
頼むよホサカ君)
日程は一月末頃かな、詳しいことはまた掲示保板などで告知しますんで。
それではみなさんよいお年を。
で、今日は大みそか。
だからぁ、どれ見りゃいいんだ! 格闘技!!

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●連載:<ひなたBOOKの栞> BOOK11:マックスとモーリッツ(ドイツの絵本)
                                   けいと

この三日間、同じような夢ばかり見ていて、それは、大学時代の夢なんだけど、3回
とも、研究室の先生が出てきた。わたしがその研究室にいたのは、22才から28才まで
で、結婚するまでは一日のほとんどを、そこで生活していたようなものだから、とに
かく、説明しようもないくらい、なつかしい感じで、特に、その先生に対しては、お
世話になったとか、尊敬しているとか、そんな言葉では表せないくらいの人だった。
一匹狼と言う感じで、他の先生たちのように、上品そうな格好もしてなかったけれど、
絶対にお世辞も言わないし、先入観で人を判断しないし、ひとり暮らしだったけど、
大勢の猫と一緒に暮らしていたから、いつも、洋服も毛だらけだったけど、全然気に
してなかった。そういえば、テレビに出た時に、先生のズボンの裾が20センチくらい
めくれあがてって、どうしたんだろうと思って、後で聞いたら、トイレで用を足す時
に、汚れないように、まくしあげて、そのまま忘れて本番になったらしかった。
先生の自宅のベランダには、鹿の頭がぶらさがっていて、これは、あのころの彼氏が
鹿撃ちの仕事をしてる人らしく、時々、鹿肉をもって研究室にきてくれて、おもしろ
いおじさんだった。ニューギニアに行った時には、現地の人の痰をあつめてもって帰
ってきていたし、食器棚におちているゴキブリの糞を「あら、ゴマがこぼれてる」と
いって、お皿に集めていた。、、と先生にまつわる話はけっこうきたないことも多い
んだけど、でも、おなじ年代の男の先生たちから話を聞くと、「あの人は、東大のマ
ドンナだったんだよ」って言われるくらい、綺麗な先生だったんだよね。
その先生は、研究室ではモーリッツと呼ばれていた。そのころ、私達の間では変な呼
び名が流行っていて、というか、だいたいわたしがつけてたんだけど、れいこならレ
イチン、さとみならサトプン、まれみはマレシャンだったし、ちなみにうちの夫は他
大学だったんだけど、いつもこの研究室に遊びに来ていて、タコリンと呼ばれていた。
研究室には日誌があって、実験とかバイトのそれぞれの予定が書いてあって、あとは、
誰が何を書いてもいいようになってるんだけど、たいてい日常の雑事を細かく書くの
ね、まあ、見てきた踊りや舞台や映画の感想とか、くだらないことばかりざっくばら
んに書くので、その中で、先生を先生と書くのは、なんとなく、そぐわないので、そ
れで、モーリッツになった。記憶はさだかじゃないんだけど、ドイツに留学してたこ
ろにそう呼ばれていたと言っていて、「モーリッツというのは、ドイツではみんな知
ってる有名な絵本の中の主人公なのよ」と言って、その絵本を見せてくれた。
その絵本はドイツ語だったので、中味はくわしくわからなかったけれど、とにかく、
マックスとモーリッツが悪戯ばかりして、最後には粉引き小屋だか水車小屋だかで、
粉々に挽かれてしまうというものだった。その後、7年程前、本屋で見かけて読んで
みたら、けっこう冷酷な内容で驚いた。その時にも、買いそびれたので、去年、イン
ターネットで調べたら、もうすでに絶版になっていて、古本もなかったので手に入ら
ずにいる。
この絵本、実は、明治時代にすでに、日本で翻訳されて出版されてたんだそう。ただ、
マックスは太郎、モーリッツは次郎と訳されているらしい。
とにかく、モーリッツの夢を三度も続けてみちゃったので、なにかあったんじゃない
かと心配。
先生は、夢の中でも、「もうちょっと勉強しなさい!」と言ってたけど、つぎの日は、
「遠慮しないで、全部持っていきなさい!」と言って、たくさんのケーキをわたしに
くれた夢でした。

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メールマガジン「カンバセイション・ピース vol.10 2003.12.31配信
発行責任者:高瀬 がぶん 編集長:けいと スーパーバイザー:保坂和志
連絡先:0467-24-6573・070-5577-9987
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