保坂和志公式ホームページ開設・一周年記念号
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◆◇◆    メールマガジン【いなむらL7通信】 第6号      ◆◇◆
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                        2001/8/20 vol.06
             発行人・がぶんより
みなさんこんにちわ。
おかげさまで、この8月17日をもちまして、保坂和志公式ホームページを開設
して丸一年になりました。
長いようで短いようでちょうどいいような、そんな一年でした。
そこで、今月の「「いなむらL7通信」は、HP開設・一周年記念号として、ス
ペシャルバージョンでお送りいたします。
スペシャルといったって大したことはございやせん。
ほさか、けいと、がぶんの三人が、この一年を振り返って、あーだこーだとおし
ゃべりしたので、それをみなさんに聞いていただこうと思います。
ですから、毎月の連載物は今回ちょっとお休みさせていただきますので、どうぞ
ご了承下さい。
色んな話が出てきますが、保坂HPの方も次の一年に向けて、新しい企画も始め
るつもりでいますので、どうぞよろしく。
(詳しくは、今月末くらいに保坂HPの表紙ページでお知らせします)
いっぺんには無理なので「ちょっとづつ猛進!」の心構えでがんばります。
また、みなさんも何か提案なり意見がありましたら、ご遠慮なくけいとまでメー
ルしてください。お待ちしております。(keito@k-hosaka.com)
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■■■          芥川賞作家・保坂和志公式ホームページ        ■■■
■■■          http://www.k-hosaka.com            ■■■
■■■   未発表小説『ヒサの旋律の鳴りわたる』をメール出版中!  ■■■
■■■    http://www.k-hosaka.com/sohsin/nobel.html      ■■■
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◆◇◆2001年7月30日(月)、鎌倉七里ヶ浜にて鼎談(ていだん)◆◇◆
(マル秘写真コーナーはーーhttp://www.k-hosaka.com/teidan/teidan.html)
                 
                 ★
                 
■がぶん:さー、一年だねぇ。一年経つぜー。なんか漫才の出だしみたいだけど
     ーー。
●ほさか:まー、早いもんだね。
■がぶん:保坂の、ほら、なんかインターネットの、「本とコンピュータ」?
●ほさか:うん、「本とコンピュータ」。
■がぶん:そこに書いてるってまったく知らなくて、で、保坂はもともとコピュ
     ータ音痴だから、そういうのに興味あるもないも全然分かんなくて、
     たまたま金もなくなったし、保坂の小説でも売るか、って声かけてみ
     ようと思って電話をしたのが始まり。そしたら、保坂は、そのコンピ
     ュータ系のこと書いた後だったんでしょ? あれ。そのころ、おれが
     声かけたころ。
●ほさか:いや、「本とコンピュータ」ってのは、本、と、コンピュータだから
     コンピュータじゃなくてもいいんだよ。本のことでもいいわけ。
■がぶん:あ、そうなんだ? 連載だったの?
●ほさか:連載じゃないよ。書評とか読書のエッセイとか三回くらい書いたのか
     な?
■がぶん:で、多少インターネットとか、ITのこととか調べたりとか興味持っ
     たりとかしてたわけ? そのころ。
●ほさか:自分がやるっていう意味じゃなくて、存在としての関心なら多少あっ
     たけど、自分がやるとは思ってなかったね。特に去年の7月ころって
     のはすごい暇だったから。小説も書いてなかったし。ていうか、小説
     を書いてなければ他にどんなに仕事があっても暇で、いまみたいに小
     説を書いていると他に何も仕事をしていなくても、心は暇じゃない。
■がぶん:アップしたの、おれもよく覚えてなかったけど、誰かが8月17日と
     か言ってたね。
◆けいと:うん。
●ほさか:それで見てみたら、「小説論」のなかに、「8月17日に正式アップ
     して」って書いてある。
■がぶん:なんか、ある日アップして、掲示板もくっつけると、自然と人って集
     まってくるもんだね。宣伝っていっても、検索エンジンに登録しただ
     けなんだけど。でも、それでも圧倒的に認知度が低いよね。
◆けいと:うんうん。
■がぶん:だって、保坂の本が少なくとも、2万とかさ3万とか売れるわけじゃ
     ない。
●ほさか:そんな売れねぇーよ。
■がぶん:いや、「この人の閾」はけっこう売れたわけだから。ねえ、でも実際
     に掲示板に来てる人はーー。
◆けいと:「生きる歓び」だってずいぶんーー。
●ほさか:1万だよ。
■がぶん:そうだよー、1万とは言わない、そのうちインターネットやってる人
     が半分いたとして5千人いるわけだ。
●ほさか:だからそんなにいないんだってば。
■がぶん:そかな。でもなんかパソコンの普及率はすごいじゃん。
●ほさか:読む人とリンクしてないってことなんだよ。
■がぶん:でも少なくても、どう考えてもさーー今、常連と思えるような人は3
     0人くらい?
●ほさか:いや、常連の数え方にもよるけど、50人くらいは名前は見る。50
     人は今まで掲示板に名前を書いてるんじゃないかな?
■がぶん:そうそう、で、こないだもけいとと話したけど、トップページは、こ
     れは行かないじゃん?
◆けいと:そう、行かない人が多いのよね。
■がぶん:直接、掲示板に行っちゃうからね。っていうことは書き込んでない人
     もけっこう見てるってことなんだ。
●ほさか:しかし、実際に何人が見てるのかって、どうやって調べられるかだよ
     ね。
■がぶん:いまは調べられないねぇ。そういうサービスもあるらしいけどね。
●ほさか:今、「いなむらL7通信」って何部配信してんの?
■がぶん:今? 実数は550くらいかな。
●ほさか:その550ってのはどういうこと?
■がぶん:550人に配信してるってこと。
●ほさか:がぶんさんから?
■がぶん:ちゃうちゃう。だから「まぐまぐ」の方が360くらいいて、ぼくの
     リストが140くらいあって。
●ほさか:じゃあ、500じゃんか。
■がぶん:いや、「まぐまぐ」以外からも何十部か配信してるから。
●ほさか:がぶんの方に登録してる140ってのはかなり正味の数字だよね。
■がぶん:そだね。で、ほとんど常連と思える人はそこに入ってる。で、「まぐ
     まぐ」の方は勝手に登録したわけだから、誰が登録したかも分からな
     いし、これは「まぐまぐ」にきいても教えてくれない。そういうルー
     ルになってるの。
●ほさか:ふむふむ。
■がぶん:でも、それにしても認知度が低いと。で、保坂が、一年経ってタイト
     ル変えようとか言ってたけど、やっぱりタイトル変えるのは問題があ
     って、検索エンジンに「保坂和志公式ホームページ」っていうタイト
     ルで登録してるから、変えるとそれも全部変えなきゃいけないという
     ーー。で、また認知度が変って来ちゃうし。だから、あれは残して、
     下に別の名前つけるのはいいと思う。だから、「保坂和志公式ホーム
     ページ」って書いて、その下に「保坂××館」でもなんでもいいけど
     ーー。
●ほさか:「湘南世田谷秘宝館」
■がぶん:はははは、秘宝館!
◆けいと:ねえ秘宝館って行ったことある? すごいの。びっくりしちゃうよ。
     こーんなのとか、あーんなのとか、ものすごいのがあってもうホント
     すごいんだから。(と、ここでしばらくけいとのバカ話がつづくので
     カット)はいはい、それで、コンテンツも変えるわけ?
■がぶん:いや、コンテンツ変えちゃうと問題が出てくるから、コンテンツは現
     在あるのを踏襲して、なんか新しいアイデアがあるんだったら、それ
     は加えていいな、って気がしてる。
◆けいと:ねぇ、ホームページできてから、保坂さん、なんか変った?
●ほさか:変らないねぇ。街で声かけられたりしないもん。
◆けいと:ははは、ほんと、そういうのない?
■がぶん:あはははは。
●ほさか:ないねぇ。
◆けいと:でもほら、なんか、ビレッジバンガードであったよね。
●ほさか:でもあれは、実際にはホームページより前なんだよね。
◆けいと:あ、そうだ、うん。
■がぶん:ホームページがあれを発見したとーー。
◆けいと:でもあの掲示板の書き込みがなかったら、保坂さんも知らなかったか
     もしれないじゃない。
●ほさか:そうそう。
■がぶん:ところで、前にも言ったけど、ホームページの衰退のほとんどは、更
     新がない、っていうこと。はは、最近更新ない。
◆けいと:そう?
●ほさか:一応こまめにエッセイだけは載せてるけど、それにまた「小説論」の
     続きと「創作ノート」のまだ書いてない部分を、これから落ち着いて
     きたんで書こうかと。でも暑すぎて書けない。
■がぶん:だからあれだよ、日記の場合だと毎日更新だからね。あーゆーふうに
     すればいいんだけどーーま、大変だなと。
●ほさか:おれ、日記書く習慣ないんだよね。今は、仕事以外で文字はほとんど
     書いてないからね。仕事で字を書きだすとね、他では書きたくないも
     んだよ。
◆けいと:そうかもね。
■がぶん:そのわりには保坂はけっこう丁寧にさ、書くじゃん。Q&Aの返事と
     か。突然あんなに書かれても長すぎて入れられないんだよ。
●ほさか:だってあれ仕事だもん。
■がぶん:仕事かよ。
◆けいと:仕事だよー。
●ほさか:金にはなんないけど仕事なんだよ。
◆けいと:ところで掲示板、このごろまた新しい人がけっこう来てるじゃない。
●ほさか:波があるよね。でも、その新しい人たちが、どうも、掲示板直行臭い
     んだよね。
■がぶん:でも、それを防ぐ手だてないからねぇ。こっちでは。
●ほさか:いやおれが言いたいのは、直行されちゃってるから、『ヒサ』を売っ
     てることを、気がついてないんじゃないのかって。
■がぶん:それはあるかもしれない。だから、トップページをこれから直す時
     に、もっと『ヒサ』のことを考えてみようかなと。
◆けいと:もっと可愛らしくさ、囲みかなんかでこう、浮き出るように。
●ほさか:だから、この鼎談は秘宝館の話なんかしてないで、まず『ヒサ』をど
     う売ろうか。もう一度考える。
◆けいと:そうだね、そうそう。
●ほさか:少なくともここで喋るだけでも意味あるわけだから。『ヒサ』のが一
     応運営費なわけでしょ。『ヒサ』の売り上げでやろうって言ってて。
■がぶん:ははは、最初の発想はね。でも、なかなかーー。
◆けいと:それはね、やっぱり5年くらいやらなきゃダメなの。長く続けなきゃ
     いけないの。
■がぶん:でもやっぱり認知度だとぼくもやっぱり思うわけだ。
◆けいと:それが、いきなり認知度をバーンって高めたってダメなの、徐々に徐
     々に、それでね認知度が高まったときに、「え! そうなの? 5年
     もやってたの?」っていう感じでーー。
■がぶん:未発表作品なんだから。少なくても他では読めない。それが分かれば
     ね。で、いかにして知らしめるかっていうことだよね。
◆けいと:いろんな文芸誌とか、そういうのにさ、そういうこと書いてもらうと
     かダメなの?
●ほさか:だっておれ文芸誌ってあんまり仕事してないから。それに今小説家っ
     てみんな、大なり小なりホームページ作ってるらしいんだよね。
◆けいと:そうそうそう。
■がぶん:他の作家の知らないけど。見てないのに、へへ、いいかげんだよね。
◆けいと:うん。
●ほさか:真面目にやろうと思ったら、「他の作家どうなってんだろう」ぐらい
     調べるよね、普通。ははは。
◆けいと:そうそう。みんな見てない見てない。
●ほさか:あはははは。
■がぶん:保坂ホームページの情報量ってのはすごいよ。
●ほさか:はははは。
■がぶん:保坂ページの情報量とかコンテンツの量とか、すごいと思うよ。
●ほさか:いや、そうなんだよ。このあいだも友達に言われたんだよ、「お前の
     ホームページは読むとこが多すぎて見きれない」って。
■がぶん:込み入ってジャングルのようになってるからね。
◆けいと:そうだねぇ。
■がぶん:でも、そのぐらいあっていいと思うよ。作家なんだから。
◆けいと:そう楽しみだよね。
●ほさか:なんとおざなりな会話。
■がぶん:でも少なくても保坂ページの活字っていうのは、つまり、安定したと
     いうか、作家が書いた、きちんと書いたものだし、毎日更新できるよ
     うな会話体みたいのはほとんどないわけでしょ。それを更新し続ける
     っていうのはやっぱり至難の業じゃない。結局保坂が書かなきゃいけ
     ないんだから、作業としてはーー。
◆けいと:ちょっと、話を『ヒサ』にもどしましょう。
■がぶん:はいよ、でもネックはとにかくあの、支払いがね、銀行振込みじゃな
     きゃいけないとかね。
●ほさか:そんなことしたからいけないんだよ。
■がぶん:だってカード決済できないから。
●ほさか:だから千円札封筒に入れて送るようにすればいいんだよ。最初おれが
     「千円札の郵送でも何でもいいんじゃん」って言ったら、がぶんが「
     いや、郵便法がどうのこうの」って、急に真人間みたいなこと言い出
     して。
◆けいと:年だから、変なところだけうるさいんだよね。でも、あのがぶんさん
     ちにお金が送られてくるのかと思うと心配。郵便受けが段ボールなん
     だからさ。ごっそり盗られちゃったらどうするの?
●ほさか:ごっそりなんか来ないんだよ。
■がぶん:まあ、めんどくさいよな。やっぱり。
◆けいと:手数料もね。あれ、なんかもったいない、って感じちゃう。
●ほさか:だから封筒に、紙にでも挟んで千円札入れて。
■がぶん:いけないんでしょ、ほんとは。
◆けいと:まだ言ってる。
●ほさか:とにかく実質1000円以上あれば、千円札でもいいし、500円の
     図書券2枚でもいいし、
■がぶん:切手でもいいの? ははは。
●ほさか:切手は困るけど、あとビール券でもいいし、商品券でもいいし、みた
     いな。
◆けいと:じゃまずそれはそういうことにする、ということでね。でも知らせる
     方法ーー。
●ほさか:そりゃ掲示板だよ。それにいまここで告知してるわけじゃない。
◆けいと:そうそう、それはいいけどさーー。
■がぶん:いやぼくももうちっと今考えてるのはさ、あのー、インターネット
     で、作家の小説が読めるっていうサイトもあるに違いないから、そう
     いうところへの登録を積極的にしてみるとか、ね。もうちっとリンク
     を考えてみる。営業活動してないし、いま。
◆けいと:じゃ、一年経って、あらためて営業に力を入れよー。
■がぶん:だって、ホームページに来てもらうために、けっこう営業活動したも
     んね。
◆けいと:そうだよね、したよね。いろんなところの掲示板行って書き込んだり
     したもんね。
■がぶん:だから、それでみんなが来るっていうことがあったわけだから、『ヒ
     サ』を中心に考えてみよー。でも、掲示板っていじりようがないじゃ
     ない、いじれるのはホームページだけ。だからさ、保坂だけがなんか
     新しいものを発表するということだけでは、更新の頻度が少なすぎる
     から、もうちっと別のかたちを、、、ボクもたまたま猫マンガとかも
     書いてたでしょ。それもなんていうか一時凝ってやってて、いますっ
     かりやってないって感じで。
●ほさか:得意のパターンじゃん。
◆けいと:ふふ。
■がぶん:だからそのへんを考えてね、前に保坂にもちょっと声かけて言ってた
     けど、じゃ、一週間にいっぺんくらい、今週の事件簿じゃないけど、
     今週のニュースとかなんか、一週間にいっぺんは更新をね、なんかあ
     の、小説とかエッセイじゃなくてもいいから、更新するようなことを
     考えたほうがいいんじゃないかなと思う。最低でも週一、そうしない
     とやっぱりね、どうも見ないと思う。
●ほさか:だって一週間にいっぺんていうけどさ、月イチで「いなむらL7通
     信」が出るから、四週に一回はそれで更新されてるわけじゃん。それ
     に、おれがよそに書いたエッセイとかが、月に二本ずつくらいあるわ
     けでしょ。
■がぶん:でも、最初のころは毎日のように更新してたじゃん。一日二回くらい
     更新しちゃって、もっと小出しにすりゃよかった、ははは。
●ほさか:はははは。
◆けいと:ははははは。
■がぶん:はははははは。
●ほさか:昔やった対談とか、たくさんあるよ。
■がぶん:じゃ、そーゆーの出そうよ。
●ほさか:それを、誰が読み取るの?
■がぶん:読み取るのは、いいよ、紙くれればおれが読み取るし。
◆けいと:できる?
■がぶん:うん、OCRついてるもん。どうせ正確に読めないんだこれがな。ま
     それはいいとして、いいよおれが読んでも。っていうか、じゃ送って
     よ。
●ほさか:ほい。
■がぶん:でおれが適当に、時系列に並べて。
●ほさか:時系列? それは難しいよ。
◆けいと:また、真人間みたいなこと言って。
●ほさか:変なところで律義ぶるよね。
◆けいと:バラバラに出たほうが面白い。
●ほさか:そいで、一個の対談を半分くらいに割って、月一で出せば、それで月
     一の更新にはなる。月二でもいいけど。
■がぶん:月二くらいにしようよ。
●ほさか:あのさ、なんか企画を立てて、それに乗ってくれるとけっこう動きが
     あっていいんだけどね。
◆けいと:なんかさ、普段見てるだけの人が、掲示板に名前だけでも書く気にな
     るような企画がいいよ。
●ほさか:じゃさ、『ヒサ』を売るためのキャッチコピー募集ってのは?
◆けいと:そうね。
■がぶん:とにかく、なんか新企画! やっぱりさ、小説好きなやつが来てるん
     だから、小説募集しちゃったらどうかと思うんだけど。そんなに大量
     にくるわけないと思うし。あ、まえにアップしてた「こんな夜に」み
     たいなのをやろうか。ま、三ヶ月に一回くらい更新する感じで。だか
     ら文集。
●ほさか:ん、あ。デジタル版「こんな夜に」? いいよ。
■がぶん:ようするに保坂ページの文集ね。
◆けいと:あ、それ、じゃあ企画1ね。
■がぶん:で、あの実際につくってきた「こんな夜に」はインターネットと関係
     のない人がやってきたけど、今回、そうやっても仕方ないから幅を広
     げたいんだよね。別にインターネットと関係なくてもいいんだけど
     ね。文集として成立できるような形でインタ-ネットやってる人も参
     加できるけどもーー。「こんな夜に」は実際金かかっってんだよね、
     50万ぐらいかかってんだよね。
●ほさか:そうだっけ。あーそうそう。ねえ、なんで「こんな夜に」か知って
     る? RCサクセションの「雨あがりの夜空に」の、♪こんな夜にお
     まえにのれないなんて~♪ からきてるんだよ、
◆けいと:あ、そうなんだ。
●ほさか:ぼくの愛唱歌。
◆けいと:ははは、じゃあ、いつまでを目標に?
■がぶん:最初は集まんないんだよ。創刊しました、ってとこから始まって――
     まず見本誌みたいのがあって――じゃんじゃん参加して書きましょ
     う、書いて、って。
◆けいと:うん。
●ほさか:そいで、掲示板にいつも書いてる人って、ハンドルネームが本名も
     同然じゃない。だからまたそこでペンネームつくったっていいんだよ
     ね。
■がぶん:本名だっていいよ。
●ほさか:だってそうしないと恥ずかしがる人もいるかもしれないじゃん。
■がぶん:「こんな夜に」はタイトルそのままにいく?
●ほさか:「こんな夜に」のタイトル募集からはじめてみたら?
◆けいと:あ、いいね、それいいじゃん。新しいほうがいいな。
●ほさか:うん、タイトル募集からいこうよ。
■がぶん:それから原稿募集ね。でも、いろんなスタイルがあるわけじゃない、
     文集って。100きたらそんなかの10載せますって、いいのだけ選
     んで載せますよっていうのが本来基本じゃん。だけど、応募があんま
     り少ない場合にはさ、きたの全部載せるみたいになっちゃって、とん
     でもないのくるかもしれないわけだよ。それに手をつけるってことは
     基本的にしないでしょ。つまり、直すってことは。その、変な言い方
     ですが文集の質とか品位とかそういうレベルをね、どう保つのかって
     いう問題が起きるなっていう気がするわけよ。なんでもいからきたの
     載せるんじゃあ、きっと変なもんなっちゃうじゃない。
◆けいと:うーーん、そうだねえ
■がぶん:だけど、もちろんね、これが思いのほか反応が良くていっぱいくるよ
     うだったら、当然、厳選するよね。いっぺんには載せらんないわけだ
     から。まあ、それがその理想なのかなって思うんだけどね。
●ほさか:それが理想だけどさ。
◆けいと:写真とか短歌みたいなものも、どう?
●ほさか:うん、なんでもいいよ。
●ほさか:写真はやっぱり容量くっちゃうから、必然的に選ぶってことになるよ
     ね。
■がぶん:まあ、とにかく文集にしよう。文集企画をやろう。で、もし、集まん
     なくても一号は作るんだよ、それなりものものを用意して。
◆けいと:それじゃあ、なんでもよくって、小説でもエッセイでも、写真でも?
■がぶん:絵画でも、写真にとって。まま、とにかく継続性が問題だから、継続
     させていってそのうちなんか、賞作ってもいいしさ、
◆けいと:保坂賞つくったら
●ほさか:なんだ、それ。
◆けいと:だって、なんとなく、励みになるし。
●ほさか:おれが全部100点満点で採点してもいいよん。
■がぶん:ははは。小説教室みたいになっちゃうよ、あ、そしたら金とろうよ、
     添削しますよ、みたいな。
◆けいと:へへ、でもなんかそしたら、そんなことまで始めちゃったんだね、、
     って言われそう。
■がぶん:やっぱ、素直に文集だよ。
◆けいと:そうそう、お金とかいうとやらしくなっちゃうよね。
●ほさか:うん。
◆けいと:話は変るけどさ、この一年間で掲示板も含めてホームページの中で一
     番印象に残ったことなあに?
●ほさか:えっと、まじめな話をしますけどね。ぼくはファンレターってのがこ
     ないのよ。とにかく、本一冊出して一通なんだよね。一冊につき一通
     なわけだから、みんながどういうふうにぼくの小説を読んでくれてい
     るかわかんなかったのね。で結局、文芸評論家の批評と自分のもとも
     との知合いから話を聞くだけなわけでしょ。そしたら、最初のころの
     掲示板には、はじめてきた人がこういうふうに読んでたって書いてた
     でしょ。そうしたら予想してた以上にきちんと読まれていた、ってい
     うのがわかったんで。
■がぶん:じゃあ、意味があったんじゃない。
●ほさか:うん、だから、ホームページの本来の目的っていうと変だけど、ホー
     ムページ起こしたなりの何か得るものはあったんだよね。たださ、始
     めてすぐくらいの9月10月くらいは多かったじゃない。で、はじめ
     てくる人はわりとそういうちゃんとしたことを書きたいわけで。とこ
     ろがさ、常連が増えるともうその雰囲気ないわけでしょ。はじめてく
     る人はそこ書くことからはじめたいし、それが礼儀だろうっていう気
     持があると思うの。でも、その人たちが書く雰囲気じゃないんだよ
     ね、もう。今の掲示板っていうのはさ。
◆けいと:でも、今でもたまにそういう人くるじゃない。でも、そういうのを、
     大切にしたいと思うとかえってレス打つの、緊張しちゃったりして、
     かえって変なレス打たないほうがいいかな、なんてね。常連の人は掲
     示板の雰囲気つかめてるからレスしやすい内容だったりするし、楽し
     いこといっぱい書いてくれてほんとにありがたいなあって思うしね。
     でも、たしかに慣れてる人たちのなかに入ってはじめて書くのってち
     ょっと大変だよね。これって自分ひとり浮いてるんじゃないかなって
     思ったり、そんなこと全然ないんだけどね。
●ほさか:だから、折々の保板がそういう機能果たしてくれるといいんだけど。
◆けいと:うん、うん、そうだね。
●ほさか:でも、初めての人はそれ書かないと始まらないんだよね、きっと。
■がぶん:じゃあさ、それはそれでひとつ提案、企画じゃないけどさ、保坂の作
     品の感想、それを、折々の保板に書いたら保坂氏はちゃんとレスで答
     えます、と。
◆けいと:ひとことでもね、レスね。
●ほさか:いや、このメルマガで答えるよ、おれ、パソコンに書くの苦手なん 
     だよね。自分のパソコンじゃないから。時間かかっちゃってヤなの。
     それとね、やっぱりね、このホームページが唯一目的をもった瞬間っ
     ていうのがさ、イチが病気の時だったんだよね。
■がぶん:そうだね。
●ほさか:で、あん時は、ペットショップの安藤さんとか、何人かはじめて書く
     ような人とかが、イチのために書いたじゃん。
■がぶん:それで、それがすごいリアリティを持ってみんな行動したでしょ、お
     金、送ってきてくれたりとかね。
◆けいと:うん、そうそう。
●ほさか:なんか普段は目的ないからね。平和な時に目的をもつっていうのは・・
     ・・。
■がぶん:むずかしいね。
●ほさか:大変なんだよ。
◆けいと:わたしはなんかね、一年やってててね、全然、やったっていう実感な
     いんだよね。だから、もっと長くやってみないと、わたしはまだ、感
     想持てないって感じかな。少なくとも五年くらい。やったって感じは
     続けてみないとわかんないでしょ。そのくらい続けたら、私の中にな
     にかができると思う。
●ほさか:五年続いたら、やっぱり、その頃はバナ-広告である程度もうけられ
     るようにしていたいなあ。
■がぶん:儲けなくてもいいからさ、運営費くらいはでるように。
◆けいと:うん、そうなると思うよ。だから、続けなきゃ。
■がぶん:うん、続けようよ、これ。「いなむらL7通信」も。でもさ、いまで
     もこんなサイトがあるなんて知らなかったって人いるじゃん。保坂の
     ファンなんだけど、知らないっていう人が。だから、知らせる方法も
     もうちょっと工夫して、そうすれば、覗く人の数もメール小説買う人
     の数も増えると思う。ちょっと少ないと思う、今はね。
◆けいと:あ、それと、感想のひとつなんだけど、わたし、今まで、全然インタ
     ーネットとかやってなかったし、だから、個人のホームページとか見
     たこともなかったのね。これやってからそういうのがわかって、自分
     とかけはなれた人たちの意見とか、うんと若い、現実じゃあ、きっ
     と、つきあうこともなかったよなひとたちの意見や世界にちょっと触
     れたっていうようなそんな感じがあってね。こういうことをしなけれ
     ば、わたしたぶん触れることがなかったと思う。そのことによって自
     分の現実的な行動も広がったんだよね、本や雑誌買ったり、音楽にし
     ても、ね。
●ほさか:よかったね。
◆けいと:うん、わたしはとってもよかった、なんかおっきなもの得たような。
                       END
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2000/08/20 vol.06 メールマガジン【いなむらL7通信】6号
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