特別編

「さすらう庭師小野」



がぶん家の隣の部屋に住んでいる庭師小野が、この9月末でさすらいの旅に出た。
部屋を完全に明け渡し、どこに定住するのやら定かではないが、とりあえず原チャリで九州方面にさすらいに出かけた。
もっとも、行きは陸路ではなく原チャリごとフェリーに乗って、まずは宮崎を目指すという。
でもって、帰りは陸路でトロトロ帰ってくるそうだ。
ま、鎌倉へは一旦立ち寄るようだが、最終目的地は生まれ故郷の仙台。
それから先は、カナダの方へさすらっちゃうらしいが、それも定かではない。
まだ25歳の小野だから、がぶんの歳まであと29年ぐらいさすらう余裕もあるわけで、その時になったらまた第二極楽荘へ帰ってこーい。
もっともオレはもう死んじゃったりしてて、このアパートももう跡形もなくなっていて、、、いや案外まだこのまま残ってて家賃も3万円のままだったりして…。
というわけで、これから随時、旅先の小野からの毎日のメールを掲載して行くことにしました。
2日に一度くらいチェックしてみてね。

◆◇◆

更新その1






Date: 2004.09.30  17:45:02 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: おばんです。

只今、宮崎行きフェリー乗り場でございます。眠い…激しく眠い。遭難するかも。荷物も若干重い。足は軽やか思考は鈍い。たぶん濃霧だな。今日はこんなとこでしょうか?とりあえず風呂より酒だな。


Date: 2004.09.30  20:50:48 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 船内にて

五十畳ほどの部屋に人、ぽつりぽつり。碁盤の布石の様に。どうも白髪の交じった疲れた顔をした人が目立つ。シーズンオフの航路はどこか斜陽の町を思わせる。何かいい。言葉は少なめ、目的もあまりない。帰路の旅。宮崎ナンバーが目立つ船内。焼酎くさいのはそのためだろうか…嘘だけど。
  


Date: 2004.10.01  21:10:48 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: おばんです。

ようやく宮崎・日向に到着いたしました〜。てろてろ走って、公共温泉めっけて到着。料金2800円、七畳テレビ付。う〜ん、極楽荘より良いかも。しかも、なぜか女子中学生がやたら居る。これもまた得点高し。あはははは〜


Subject: 大分へ

日向から北へ、だいたい200Km。金木犀の香のする道をひた走ると国東半島の中央部に着く。対岸には四国が見える。何でこんなローカルな所に来たかと言うと、知人に会いに…女性ではないが…以前海外でフィアットUNOタンをお譲りした人と、まあ近くに来たんで酒でも飲もうかと思いましてね…で、このイタリア娘の粗相(よく壊れる)を詫びに参ったわけです。話変わってこの東国町、アメリカ軍が保養地にしようとしただけあってなかなか良い気候のようです。言うなれば九州の湘南?昔の町並みも残っていていい感じに陸の孤島となっております。

更新その2

Date: 2004.10.02  23:58:14 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: さっきの続き

まあ、良かったら行ってみてくださいな。昔は(江戸時代以前)僧侶が修業に来る場所だったらしいです。後利益があるかもしれません。観るところは石像ばっかですけどね。石をパンにしてくれるかも…。(東国半島・簡考協会捏ち上げ部門美土里課)


Date: 2004.10.03  22:08:57 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 大分の唐揚げは美味かった

日本一、鳥肉を消費する大分の唐揚げは美味かった。売店で唐揚げだけ売ってるのもココくらいなもんなんだろうな〜。石垣と柿の木の組み合わせが多いのも大分。話変わって、今日は国東半島をまわり由布院〜久留米〜大牟田に到着〜。侘しくカプセルに泊まることとあいなりました。なぜかこの町(大牟田)たちんぼらしき人がかなり居る。まあ、確かめようがカプセルじゃ〜ないのだけれど…。明日はいよいよ長崎に上陸予定。

Date: 2004.10.04  09:35:50 Asia/Tokyo
To: <gabun@k-hosaka.com>
Subject: 船内にて

さらば熊本  有明けフェリーにて


Date: 2004.10.05  17:42:42 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 長崎

昨夜は酔っ払っていたので朝メール。飲みに行ったのは、稲村ヶ崎のバージャークの藤井さんおすすめ(というより過去に働いていたそう)サントリージガーバー・サボイ。思案橋の近く。まあ、近くに来たら寄ってみてくださいな。バーテンの田中さんが懐かしがっていましたよ〜藤井さん!「彼はもてよったですよ」と連発しておりました。話変わって今日は、国道202を通って博多に入る予定。こうご期待。


Date: 2004.10.05  17:43:07 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 佐世保に立ち寄り中

佐世保の商店街を歩く。どうもお年寄りが目立つ。この旅で九州を回っていると、目につくのはバス停に力なく座っているお年寄りだ。それも、一つのバス停につき一人から二人のお年寄りがコロボックルのように佇んでいる。なんだか、バス停ごとに、お供え物して行きたい衝動に駆られてしょうがない。高齢化とは、地方を歩いてみると、かなりリアルに感じられるものだな〜と少々感慨に耽させられた。ついでに見た目も不精髭で、老け度を増しつつあるような…。


更新その3

Date: 2004.10.05  22:00:43 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 福岡にて

福岡中心からバイクで五分。国道202を唐津よりに移動すると、その本屋がある。名前は「キューブリック」名前からして良い。なんだか宇宙旅行に行きたくなる。活字の小宇宙を見付けに行くならココは最高だ!どちらかというと、ライフスタイルをささやかながら豊かにしてくれる本が多い。例えば「アルネ」など、少部数発行の雑誌が結構充実してるのだ…うっうっバイク移動でなければ、あれもこれも買えるのに。まあ、禊ぎ削ぎ落としの旅みたいなもんだからしょうがないと言えば、しょうがないのだけれど。そこから、中心街に少し足を進めた


Date: 2004.10.05  22:14:36 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 福岡つづき

足を進めた所にある。CYCLE SHOP「CROSS COUNTRY」もなかなか良かったです。思わずイーティーなんぞ入れたくなる自転車カゴなど、ひねりのある物が充実。ちょっち、バイクに付かないか、本気で考えてしまった…。やっぱり博多の首都はソウルだったんだな〜(一部九州人談)博多驚異の充実度!


Date: 2004.10.06  18:48:41 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: いざ内地へ

博多から国道495号をひたすら走り門司へ。同門トンネルをバイク手押しにて通過。やっと内地、下関へ。なんだかやたら疲れた。このトンネル、エレベーターで下りるのだけれど、なぜか中高年憩いのスポーツ健康ランドと化していた!スポーツウェアを身に纏い、ジョギングに精を出している。出入口ではストレッチ。荷物を背負いバイクを押してる身にとっては暑苦しくてしょうがない…。こうして日々九州と本州の間で健康が生まれているのだろう。たぶん。話かわって、原付で有料道路を通る度に20円とか30円を払う。払う度になんだか、一回


Date: 2004.10.06  19:04:32 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: つづき

話かわって、原付で有料道路を通る度に20円とか30円を払う。払う度になんだか、一回10円のガチャガチャ(ガチャポンとかって言ったりします)を見つけてしまった心境に陥る。見つけると、なぜか遣らずにはいられなかった、幼いころの刷り込みが、今になって表れてきて、変な心境になる。どうせなら、チロルチョコ、三つを料金所のおじさんに渡すって事じゃ〜だめだろーか?少し考えて欲しいものである。


Date: 2004.10.06  19:32:08 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 下関そして萩へ

薄暗くなった萩の街を原付で、てろてろ流していると、海からの緩やかな風が心地よい。桃色がかった光が、一層、町並みに奥行を与える。昔は日本中に点在したであろう風景がここにある。どこか、鎌倉に通じる所があるかもしれない。後者は大正ロマンだけれど。崩れかけた土塀にどこか大らかさを感じる。日本の建造物は良く手入れされないと、朽ちて無くなってしまう。アンコールワットの様には行かないらしい。難しいものである。でも、昭和を残しつつ朽ちて、寂れた小さな町も結構、好きである。人の好みも結構難しかったりする…。


Date: 2004.10.07  19:00:13 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 萩から松江に

萩のユースでは、二ヵ月ほど日本を自転車で南下してきた、変なフランスふたり組と話す事ができやんした。まあ、日本の物価が高すぎると、盛り上がっただけなんですけど…。これだから、バッパーやユースは止められない。変な外人に高確立で出会えるのだ。下関から松江までの道のりは海〜山そして海。ビーチは可愛く水も綺麗だ。なんだか女の子を煽てる言い方になってしまったけど…真夏に民宿に泊まって、ゆるりとビーチに戯れるのは最高かもしれないな〜たぶん間違いない。こうして、走っているうちに出雲大社に到着。


更新その4
Date: 2004.10.07  19:31:46 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 萩から松江に

出雲大社では、今は使われていない駅をさらりと通り過ぎ(なかなか趣のある駅でした)出雲大社をチラチラと見て、いざ北上。しかし、ルイス・C・ティファニー庭園美術館に捕まり松江市街で一泊とあいなりました。この美術館、ステンドグラスがメインのコレクション。これがなかな良いのです。個人的にはあまりステンドグラスは好きでは、無いのですがこれは良かった、ちょっと感動してしまいました。明日は台風と共に北上できれば良いのですが…どうなることやら。


Date: 2004.10.08  10:06:52 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 台風じゃ〜ね。

松江からいざ京都府舞鶴へ!走り出したのはいいが本降りの雨。根性は無い方なので、20KMほど走り、米子でチェックインとあいなりました(一泊二食付き。2580円!)。どうせ暇なので、いったん松江に電車で戻り、県立美術館でも見てこようかと思ってます。まあ、取り立てて騒ぐほどの事では無いのですが切符がただの紙と言うのに少々感動いたしました(裏が黒くないぞ〜)。こんなんじゃ、切符として、木の板を渡されたら卒倒するね、たぶん。さあ、三等車両で、達磨ストーブにあたりながら、鯣を焼き焼き、いざ松江へ!酒は土産の芋焼酎〜



Date: 2004.10.09  08:11:59 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 歩游松江

県立美術館の常設展を観た後、ぷらぷらと松江市街地を歩く。ココ松江大橋周辺が以外と面白い!ミッドセンチュリーチックな店が、ぽちぽちとある。この内の一店Ledbetterでストールを買う。バイクで走っていると、以外に首が寒い。まあ、こう雨では移動のしようがないのだけれど…いずれ晴れるのを待つしかなさそうだ…暇だけど。


Date: 2004.10.09  21:24:22 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 地獄の178号線

今朝は小降りの雨。一路、京都を目指す。時々、雨宿りをしながら無事に鳥取市街地へ。調子に乗って、舞鶴を目指し国道178号を走る。これが、以外と大変。アップダウンの海岸線を土砂降りの合間を選んで走る。電話ボックスで雨宿り、はたまた木の下で雨宿り。それも無ければ壁沿いに立って、雨をしのぐ事となってしまいました。なんだか、ベトナムを行軍してる日本兵になった気分。兵庫、富岡に着いたころには、凄まじい形相。時計仕掛けのオレンジのアレックス少年みたいな感じだったと、思われます。そんなこんなで富岡で一泊。


Date: 2004.10.09  21:46:02 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 鳥取を過ぎると…

鳥取を過ぎ兵庫県に入る。不思議なもので雰囲気が、がらっと変わる。今までの道中は、どちらかと言うと、ライトな雰囲気が漂っていた(九州に近い感じ)。がっ、兵庫に入ったとたんに、日本海特有の、ねっとりとした空気感に変わる。港町では、建物が肩を寄せ合うようにして、谷戸にぎゅっと建っている。山口では、平屋が多かった気がするが…面白いものである。この差は、雪がどれくらい降るか?が関係してるのだろうか?(なんとなく道路に、埋め込まれた放水栓を見て)


Date: 2004.10.10  22:09:35 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 京都へ

国道178号ヲ走り舞鶴へアップダウンは激しいがなかなかの景色。おすすめです。そうこう走っている内に京都市街へ。ここで、お薦めのバーが一つ。長崎サボイで教えてもらったバー「Calvador」住所は、京都市中京区寺町通二条下る若林ビル二階。たぶん解りにくいので電話番号も075-211-4137。入り口は怪しいが入るとなかなかのものです。したたかに酔っ払って宿を探すのも面倒になったので、市役所の前で野宿を決め込む事にしました。近くのベンチではカップルがチューチューしてますが…かなりどうでもいい状態なので…まっいいか…。


Date: 2004.10.11  21:23:34 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 京都へ

今朝は、京都市役所広場でベンチで寝ている人たちと早起き!いざ、朝飯を…。そんなこんなで以外と早く、大原三千院へとうちゃく。紅葉はまだだが、雨上がりの苔はえも言われぬ美しさ。もう、イナフって感じで満足まんぞく。その後は、鋏鍛冶の安重さんへ。値段が結構張るので、今しばし考え中です。でも、かなり欲しいかも…。鎌倉で打ってもらった鋏の5〜6倍はする。その後は、二条通りをぷらぷら丸太町をぷらぷら。かなり、原付使えるかも。移動は相当楽でした。暗くなって駅前のサウナにチェックイン…これがかなりやばかった…。 

更新その5

Date: 2004.10.11  21:40:54 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 京都へつづき

どうも、このサウナかなり流行って無いし、建物も古い。相まって相当やる気の無い店…。まあ、安いからいいか、って事で入館、一っ風呂そしてビールと順序良くこなし、いざ仮眠室へ…!がっ、どうも様子がおかしい。五人ぐらいの男性が、段ベットの上に寝もせずに座っている。一人は、あちらこちらをうろうろ。最終的には、隣のベットに移動してくるしまつ。寝たふりをすること、五分。ベットの隙間からぬっと、カバン目指して手が伸びてくる。どうも、このサウナ京都のスリ置き引きの根城となってるっぽい。東南アジアの旅行の鉄則


Date: 2004.10.11  21:49:47 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 京都へつづきのつづき

東南アジアの旅行の鉄則。どんなに、お金がもったいなくても、ヤバイと感じたら、即移動!今回も鉄則にならい、近くのホテルに移動し、一息ついてるとこです。ここで、けちって、スッテンテンになるのは、いやだもの。素人はどうあがいても、プロには勝てませんから…。


Date: 2004.10.13  08:28:56 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 那智勝浦へ



鋏を手に入れ、京都を旅立つ。いざ、那智勝浦へ。ルートは、国道168号。十津川村を経由するかなり険しい道。バイクもひいひい言いながら、坂道を登る。由布院以来の険しさ。バイクの苦労は、ほおっておいて、一人、幽玄な景色を楽しむ。これは、口では説明できないので、是非行ってみて下さいな。そんなこんなで、走っている内に、日もとっぷりと暮れ漆黒の闇に。以外とこれが恐ろしい。原付の弱々しいライトでは、一寸先は闇に準ずる状態。必死になってバイクを走らせる。道は下り坂、先程と打って変わったバイクの高笑いを闇に残し


Date: 2004.10.13  08:39:17 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 那智勝浦へつづき

道は下り坂、先程と打って変わったバイクの高笑いを闇に残し、ようやく新宮へ到着。那智勝浦は、もう少し。降ったり止んだりの雨の中、稲村ヶ崎マハロおやじの居る勝浦に無事、到着いたしました。お疲れさま〜。国道168の崩れた写真も添えて。


Date: 2004.10.15  09:57:23 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: まだ、那智勝浦

マハロ徳永邸でくつろぐ毎日。一歳二歳児にいい感じもみくちゃにされて、そろそろ充電完了か?明日は名古屋を目指す予定です。昨日は、熊野大社〜熊野古道めぐり。太地町のローカルなお祭りを見て終了。この太地、イルカの調教で、地味ながら有名。うじゃうじゃイルカが居る、水槽があります。日本でイルカと泳ぎたかったら、ココに一度足をはこんで見て下さいな。たまに、生鯨も食べれるかもしれませんよ。

       

Date: 2004.10.16  23:33:30 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 那智勝浦を出発

勝浦を出発。朝は以外に冷え込み、息は白い。三重の峠を越え始めて暫らくすると、腕と足の感覚がなくなってくる。もう少し、装備を考えなきゃなんないな〜と思う内にヘタレて、アッツアツのカップ麺で休憩。気温の表示は7度を指している。これじゃ〜体感温度は氷点下に近い。マズイ…これでは、八甲田山の演習の二の舞になってしまう…がっ、しょうがないので、日本兵よろしく気合いで乗り切る事一時間、ようやく峠を抜け松阪に到着。ここからのツーリングは、単調ながら快適に先へすすめる。出発すること7時間、名古屋、松明へ到着!


Date: 2004.10.18  17:34:03 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 名古屋をテクテク

名古屋の地下鉄に乗って中心街へ。以外と初乗り運賃が高い。あと40円足したら、コーラが二本買える。以前NZで出会った新婚二人組に宇宙人のように腕を引かれ、イザ大須へ!ここは、名古屋の浅草みたいなところ。この日は名古屋なんだか祭りで大道芸人と縁日屋台がかな〜り多い。楽しくなる。早速、お約束のビールで喉を潤す、ウマッ〜イ!つまみは味噌串カツと土手煮。見た目は、もともとオヤジだが、心が十歩オヤジにづく瞬間である。こうして、手羽とコーチンラーメンを順序良く胃袋に納めながら名古屋の夜は深まっていった。


Date: 2004.10.18  21:33:33 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 名古屋から富山へ

なぜか古着屋がやたら多い、名古屋を出発!走るはルート41号。下呂を抜け、飛騨高山に到着。岐阜の道路は、緑がやさしく感じが良い。峠らしい峠も無く、気持ち良くサクサク先へ進める。天気は晴天、頭は酒気帯び、走るバイクは絶好調〜。なんだか仮面ライダーになった気分である。少し脇道に逸れて、高山宿場をてろてろと流す。特徴のある格子の長屋がつづく。それと平行して流れる川も水の流れが早く、他の街の物流用水路と幾分趣が違う。高山を抜け先へと駒を進め富山へ入る。道が広がり真直ぐになる。路肩のスペースも広く走りやすい。


Date: 2004.10.18  22:01:21 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 富山から黒部へ

そんなこんなで富山市街地に入る。以外と町並みが新しい。車の量も少なめ。たまに、ガタコトと路面電車が走っている。思ったより本数が少ない、長崎の三分の一程度。月曜ではあるが、イマイチ商店街も活気がない。松江とドッコイドッコイと言ったとこだろうか…。さらに、8号線を先に進む。町並みは、瓦が黒いという以外は特に特徴がない。岐阜にやたらとあった「タイムリー」コンビニも姿を消した。特徴を強いて挙げるならば、どことなくモンゴルの首都のような空気が流れている。少々寒々しい、薄黄色の光が他の街との大きな違いだ。
 


Date: 2004.10.19  07:54:37 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject:

今週末には多分鎌倉入れそう  ただいま  富山です

◆◇◆更新の最後◆◇◆

Date: 2004.10.19  19:03:02 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 富山黒部から松本へ

黒部市内の一ホテル。迎えの車が交差点を右折したのを確認して、コートに袖を通す。昨夜はなぜか室内が12畳ある部屋に泊まった。応接間のソファーで一夜を明かした気分である。そのせいで目覚め切ってない脳みそに、一口ウイスキーを流し込み、エンジンをスタートさせる。混むことの無いであろう市内を一路東へ。五分も走ると田舎道へ入る。道案内をしている車がハザードを点灯させ路肩へ停車した。目的地は入善、知人に会うために少々立ち寄る。空気のバイブレーションによる情報交換を終えて、今日の目的地松本へいざ出発〜。


Date: 2004.10.19  19:21:18 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 富山黒部から松本へ

入善の町並みは、どことなく趣がある。少し高台へ上れば、遠くに水平線が見え。顔を山地へ向けると、頭が白くなった黒部の山々が見える。道後温泉の入り口だけそっくりな家がぽつぽつと軒を列ねていたり、どこか可愛い町?農村?宿場?そのへんは良くわからないけど…。そんな入善を離れ八号線を新潟へ向けひた走る。途中、糸井川で右へ進路を変える。白馬を通り過ぎたあたりで空が愚図りだす。遠くに日本アルプスが見え、半分よそ見運転で峠を抜ける。トンネルをぬけたらそこは雨国だった。今旅行二度目の台風との遭遇。まず、勝てない。



Date: 2004.10.19  19:49:26 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 富山黒部から松本へ

松本に着くころには、水もしたたるいい濡れ鼠。映画、歓楽街に出てくる遊び女みたいに、街角で震えてるしまつ…。そんな中、見付けましたはアイリッシュパブOld.RocK。いそいそとホテルを探して。早速パブへ直行。生のギネスはうまかった。雰囲気は本場にかなり近い。嬉しくなる。やるな〜松本。こういう場所がある都市は幸せもの。なかなか、センスのある店を保有する都市は結構少ない。金髪の二十代の女の子に70才ぐらいのお爺さんが日本語をスタバで教えてるくらい、少ない(佐世保での一コマ)と思う。そんなこんなで夜が更ける。


Date: 2004.10.20  10:32:45 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 松本は雨

今朝は雨、バイクでの移動をあきらめ知人に会うために列車で伊那市へ向かう。たまには雨のホームで一時間以上待つのも良いものである。とある国で線路が折れて車上で一日中待たされた事もあったが…それはそれで結構楽しい。次の宿を探す手間も省けるし、酒を飲みながら知らない人と話もできる。車窓の外には食物と飲み物を売る人が集まって、いい感じに庶民グルメが楽しめた。食べたり飲んだり嫁ったり…明日に死ぬ気はないが、そういう贅沢な時間の使い方も良いものである。四十日、四十夜、雨が降り続けるわけでも無いのだから…。


Date: 2004.10.22  17:10:47 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 台風23号一過

伊那市で一夜、台風をやり過ごした。今朝も少々雨が残っている。さて、松本へバイクを取りに戻るため駅に立つ、30分経つ、一時間立って待っても電車は来ない。デートをすっぽかされた経験はないが、電車にこれだけ待たされて悲しいのだから、かなり悲しいのだろう〜とっ、考えている内に電車が来る。後から聞くとこの飯田線、台風に足元を掬われて田んぼの中へ転がったそうだ。道理で来ないわけである。結局、松本へ辿り着く頃には正午をとおに過ぎてしまった。次の目的地は河口湖。然したる距離では無いがね…。でもね。


Date: 2004.10.22  17:32:20 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 河口湖までの道程

雨は、午後二時を過ぎる頃には完全に上がり。すがすがしい青空が広がる。遠くには富士山、右脇方向には南アルプスがクッキリと見える。急ぐ行程ではないので原付本来の速度でてろてろ流す。白州サントリー工場でさらりとウイスキーを楽しみ。吉牛で豚丼を掻き込む。ガブンさんへのお土産はシンゲン餅でいいっか…と勝手に決め。まだ購入してなかったりする。今日はバイク上でゆっくり考え事ができて良い。日が傾きかける頃には河口湖へ到着。知人が管理している某大学の男子寮へ一泊二泊。快適快適。明日はいざ鎌倉。


Date: 2004.10.25  12:50:43 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 河口湖から鎌倉へ

標高800M、山岳地の朝は冷える。燐とした空気が顔にあたり心地よい。河口湖を後にし御殿場へ抜ける。途中の峠もさほど険しくなく快適に走れる。御殿場アウトレットモールで冷えた体にコーヒーを流し込み、箱根へ向かう。今日の行程はそれほど忙しくない。距離にして100kmに満たない道程だ。そのぶんノンビリ走ることができる。箱根をぬけるとスーッと視界が開け湘南独特の明るい空気感へ変わる。この感じは萩市に近い。多くの人がこの地に魅せられるのがわかる気がする。途中、茅ケ崎でスカンジナビアショップ「ソファ」へ立ち寄り鎌倉へ


Date: 2004.10.27  09:28:36 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 鎌倉へ

鎌倉へ入る。美味いコーヒーが飲みたい!旅先ではなかなか美味しいコーヒーに有り付く事は難しいし…だいたい日々移動してるから無理に近い。この国では、美味い酒に出会うより難しいのはどうしてだろう〜。コーヒー文化の長い国なら、それぞれの町にいかにも美味いコーヒーを飲ませてくれそうな店が一軒や二軒あるはずなんだが(また見付けやすいところにある)。車でスーッと乗り付け、一杯飲んでさらに先へ進む。これだけで旅は随分と豊かになるはずだ。と言う事で「杉山台Works」へ乗り付け香り高い一杯を前にしガブンさんへ連絡。


Date: 2004.10.27  09:53:56 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 鎌倉へ

ココ、「杉山台Works・TEL0467‐25‐3917」でガブンさんに出会う確率はかなり高い。狙い目は、朝の九時から十時。オレンジのドラックスターが出勤の合図となる。中に入り飲みかけのコーヒーへ眼をやる。傍らに2〜3本のシュガーステックの殻があったら、正に彼である。がっ、しかし、今は午後三時。来る確立は低い。そこで、電話に一報を入れ稲村ヶ崎にある「マハロデリ」で待ち合わせる事に。この店に立っているお兄さんは、どことなく「冬のソナタ」に出てくるぺ・ヨンジュに似ている。そこで、勝手に稲村のヨン様と命名させてもらった。



Date: 2004.10.28  18:47:33 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 鎌倉へ

稲村ヶ崎、マハロのヨン様と世間話を30分。「よおっ〜」とガブンさんが入ってくる。話す事40分。「んじゃっ」と一言残し、去って行った。去りぎわが、えも言えぬ絶妙なタイミングなのはいつも関心する。残るのは床に散った灰だけだ…。極楽荘ガブガブルームはさらなる進化を遂げて、種の保存に貢献してるとの事。極楽荘ノアの箱船計画進行中だそう。後は第二次関東大震災をどう乗り切れるかにかかっているだけだ…。さて、この日はグラフィックデザイナーの学さんとジャークで飲んで終了。最高のマティーニでした〜。


Date: 2004.10.29  06:39:45 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 鎌倉〜大宮

しばらくは都内をちょろちょろする予定ではあるが、ベースを大宮へ移す事に。鎌倉を午後五時に出発。ルートは一旦、茅ケ崎へ戻りR129で八王子まで。後はR16をひたすら走ると目的地へ着く。距離は80kmを少し切る程度。この道程での見所はやっぱり横田基地界隈。野外ライブをやってるは、色とりどりの蛍光灯が点いてるはで、走る気分はバンコク郊外に近い。この、青白い猥雑さは日本ではなかなか無いんじゃないかな〜横須賀もちょっと違うし…。尾崎豊の米軍キャンプを口ずさみ(たぶん場所はここじゃないと思う)夜はさらに更けて行く…。


Date: 2004.10.29  06:59:38 Asia/Tokyo
To: gabun@k-hosaka.com
Subject: 都内にて

東京は晴れ。映画「2046」を観てから(ウォン・カーウァイ監督、大〜好き)青山界隈を歩く。あまりに久々すぎて、お店がけっこー変わってる。前もってリサーチする必要があったかも…。てろてろ歩いて麻布周辺を散策。東京と言う街は、電車を使うとめんどいし、歩くとなると気合いを入れて歩く羽目になる街である。やっぱり、自転車か原付があると便利。結局、この日は、恵比寿まで歩き、一杯引っかけて終了〜とあいなりました。「モーターサイクル・ダイアリー」も観たかったけど…上映時間に間に合いませんでした。徒歩じゃ〜ね〜。


end