その2もとりあえずここに

その2

「ここからまた始まる、後編」






ここに引っ越して来てからほぼ一ヶ月。
ようやく馴染んできたこの部屋から、こうやってぼんやり外を眺めていると、これまで生きてきた半世紀余りの人生の道のりを、しみじみと振り返り自分を見つめ直す…なんてこともなく、さて今夜はさっき買ってきたおにゅーのコンロでサンマでも焼くことするかと心に決める。
     
               


オノ君と二階の石田と、写ってはいないがマハロ兄とボクの4人で、というかボクはただ眺めていただけだけど、とにかく30分以上もかけてようやっと炭で火をおこしたのに、およそ5分でパクパクとサンマを平らげてしまった。
うまいぞ、たしかにうまい。マハロ兄は「これまで食べたサンマで一番おいしい!」とまで褒めちぎった。もっともその後のある日、マハロ兄は、ウチでお鍋をごちそうしたら「いやぁやっぱり手作りのナベはおいしいですねぇ……」と、セブンイレブンの出来合お鍋セットも褒めちぎっていた。しかも、それぞれ別の味付けの「ちゃんこ鍋」と「とり鍋」を、めんどくさいから一緒にして煮込んだやつなのに。


さて、紹介が遅れたけど、最初の写真の左の方に写っている鳥カゴの中にいるのはオカメインコの○(まる)だ。ほっぺたのところに赤いマルがあるので○(まる)と命名。ずっと前に手乗り文鳥を飼った経験があるので、ま、飼えるだろうと思って、これがほんとの衝動飼い。ペット屋さんで一緒に鉄製の鳥カゴも買ったのだけれど、どうもしっくり来ないので、別のペット屋さんでちょっと高かったけど竹製の鳥カゴを買い直した。

          






この○ちゃん、ぴーぴーぴーぴーよく鳴くコで、そのうちなんか喋り始めるだろうと思う。このコは生後二ヶ月半で、セキセイインコなんかだともう親離れしていて、自分でごはんを食べるらしいのだが、オカメの場合はたいてい成長が遅いらしく、いまだにボクがスプーンでごはんをあげないと満腹しない。多少えさ箱からついばんだりしているものの、完全に自立するまでにはもうちょっと時間がかかるだろうということだ。話は変るけど、セキセイインコって漢字で書くと「背黄青鸚哥」、知ってた? 背が黄色くて青い、っていう見たまんまの意味だったんだ、知らなかったなぁ。
ところで○ちゃんのライフスタイルっていうのがよく掴めない。ペット屋さんでは、朝10時に朝ご飯で夕方6時に就寝っていうことだったけど、それってペット屋さんの営業時間、っていうことで、わが家に来てからは、朝はやっぱり10時くらいだけれど、夜もやっぱり10時っていうことにした。
起きてる時間が長くなったせいか、昼間はボクの頭や肩の上でいねむりをこいいたりしている。で、夜10時でも部屋の中が明るいといつまででもピーピー起きているので、黒い遮光布を鳥カゴにガバッと掛ける。すると10秒もしないうちにシーンとなる。あはっ、こいつ鳥目だ。
昼間はほとんど放し飼い状態で、この部屋をなんとか楽しい空間にしてやろうとあっちこっちにアイアテムを置いてやったものだから、そりゃもう嬉しがって、あっちへ行ったりこっちへ行ったり…ってのはうそで、あっちやこっちに○をちょこんと置いて写真をパチリ。まだよく飛べないからね。ペット屋の人が、飛びすぎてぶつかってケガすることもあるので、とりあえず羽を切っておきますねと、、、たいていそうするらしいのだが、、、再びちゃんと羽が生えそろうまで一ヶ月半くらいかかるらしいけれど、そうしたらもう切るのはよそうかなと思ってる。鳥カゴを開けてベッドから呼ぶともう落ち着かなくなって鳥カゴから飛び出すのだけれど、ベッドまでまだいっき飛べず、途中落下してイスにぶつかったりしてしている。なんだかそっちの方が危なそうだよ。
ともあれ、オカメインコの寿命はちゃんと養生してやれば20〜30年だっていうからすごい。
ところでこないだ鯵の活け作りを食べながら思ったんだけど、大きさがちょうど○と同じくらいで、一個の命として考えてみると、なんかちょっとヤな感じがしないでもなかった。その点、生しらすのにぎりなんかは相当数の命を一度に食べることになるのに、あんまり小さいせいか、たいして気にならないっていうのが不思議というか自分勝手。だからみんなマグロやクジラを食べようぜ。どうせ殺しちゃうんだけれど、一個の命なのに相当の人が食べられるからその分罪悪感も分配できるっていう寸法。
          
★○ちゃんの動く映像がここに!!
 動作保証はマックでクイックタイムがインストールされてる人。
 でも、ウインドーズでもショックウェイブで動くと思う。
 でもって2.9MBあるんでブロードバンドじゃないと辛いかも。
     http://www.k-hosaka.com/maru/maru.html


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